第二種電気工事士 技能試験|リングスリーブの残数ルールは数式で決まっている
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第二種電気工事士の技能試験では、リングスリーブの残数ルールは数式で決まっています。
候補問題13問を整理すると、リングスリーブは「なんとなく多めに支給されている」のではなく、支給数に対して使う数が一定の範囲に収まる形になっています。
だから、この残数ルールは圧着後の結果検証に使えます。
残数の内訳が合っていれば、小スリーブと中スリーブの割り当ては合っています。そこまで確認できたら、最後に残る要確認事項は、小スリーブに打つ刻印が ○刻印 なのか 小刻印 なのかです。
これは公式の問題名ではなく、自分の練習用メモです。実際の候補問題や支給材料は、必ず電気技術者試験センターの公式資料で確認してください。
👉 第二種電気工事士の技能試験の候補問題(電気技術者試験センター)
この表の見方
この記事では、リングスリーブの刻印を次の3つで整理します。
○刻印小刻印中刻印
練習メモ上の 極小 は、この記事では ○刻印 として書いています。
ここで大事なのは、スリーブのサイズと刻印は同じ意味ではないことです。
○刻印と小刻印は、どちらも小スリーブを使う中刻印は、中スリーブを使う残数 小は、支給された小スリーブの残数残数 中は、支給された中スリーブの残数
つまり、残数 小 と 残数 中 が表どおりなら、小スリーブと中スリーブの割り当ては合っています。ただし、○刻印 と 小刻印 はどちらも小スリーブなので、残数だけでは区別できません。
差込形コネクタは、2本用、3本用、4本用 の個数で整理します。
ポイントは、差込形コネクタは基本的に支給された数をぴったり使うことです。余ったり足りなかったりしたら、どこかの接続を見直すきっかけになります。
一方、リングスリーブは完成後に余ります。配られた数と使う数を見ておくと、「この問題なら小スリーブと中スリーブが何個残る」という基準が持てます。
表で確認すると、リングスリーブは支給数のすべてを使うわけではありません。全13問で、使う数は支給数の2分の1〜3分の2に収まっています。つまり、支給数の3分の1〜2分の1が残る計算です。
この残数は感覚的な予備ではなく、支給数と使用数の関係から決まっています。
候補問題13問のリングスリーブと差込形コネクタ一覧
| No. | 一言名 | ○刻印 | 小刻印 | 中刻印 | 残数 小 | 残数 中 | 差込2本用 | 差込3本用 | 差込4本用 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| No.1 | 3灯3スイッチ | 3 | 2 | 0 | 3 | 0 | 2 | 1 | 0 | |
| No.2 | PL常時点灯 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | |
| No.3 | タイムスイッチ | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | |
| No.4 | 三相200V電動機 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 | |
| No.5 | 200Vコンセント | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 電源白を差込形コネクタ |
| No.6 | 3路スイッチ | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | |
| No.7 | 4路スイッチ | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 4 | 2 | 0 | |
| No.8 | リモコンリレー | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 電源を差込形コネクタ |
| No.9 | EETコンセント | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | 2.0同士の接続がある |
| No.10 | PL同時点滅 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
| No.11 | ねじなし電線管 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 白線が多いので中刻印 |
| No.12 | PF管 | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 1 | 0 | |
| No.13 | 自動点滅器 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 |
表を見ると、小刻印と中刻印の合計が2を下回るのはNo.5とNo.8だけです。どちらも、電源からの線が差込形コネクタ側にとられている問題です。それ以外の問題では、電源線がリングスリーブ側に来るため、電源まわりの接続で小刻印か中刻印が必ず生まれます。
残数ルールで圧着ミスを検証する
上の表で、○刻印、小刻印、中刻印 を合計したものを「使うリングスリーブ数」として見ます。
まず、リングスリーブ全体の使用数と支給数を見ると、全13問で次の対応になります。
| 使用数 | 支給数 | 残数 | 該当する候補問題 |
|---|---|---|---|
| 2個 | 4個 | 2個 | No.10、No.11 |
| 3個 | 5個 | 2個 | No.2、No.3、No.4、No.5、No.8、No.9、No.13 |
| 4個 | 6個 | 2個 | No.6、No.7、No.12 |
| 5個 | 8個 | 3個 | No.1 |
つまり、2個使う問題なら4個支給、3個使う問題なら5個支給、5個使う問題なら8個支給されています。No.6、No.7、No.12 のように4個使う問題では6個支給されています。
別の見方をすると、使うリングスリーブは、支給数の2分の1以上、3分の2以下の整数になっています。
- 支給4個なら、使用2個
- 支給5個なら、使用3個
- 支給6個なら、使用4個
- 支給8個なら、使用5個
リングスリーブの残数ルール
支給数 ÷ 2 ≦ 使用数 ≦ 支給数 × 2 ÷ 3
残数 = 支給数 - 使用数
使用数は整数。残数の内訳が合えば、小スリーブ・中スリーブの割り当てを検証できます。
支給数ベースで見ると、全13問で、残数は支給数の3分の1〜2分の1に収まります。
逆に言うと、使うリングスリーブは支給数の2分の1〜3分の2です。
リングスリーブは、ぴったり使い切る材料ではありません。ただし、残数の決まり方はあいまいではなく、支給数と使用数の不等式で説明できます。
圧着後の検証で使うのは、残数の内訳です。総数だけでなく、残数 小 と 残数 中 が表どおりなら、小スリーブを使うところと中スリーブを使うところは合っています。逆に、残数の内訳がズレたら、小スリーブで処理するところを中スリーブにしていないか、中スリーブで処理するところを小スリーブにしていないかを見直します。
残数の内訳が合っているなら、サイズの割り当ては通過です。次に見るのは、小スリーブに打った刻印です。
差込形コネクタは「ぴったり使う」と覚える
差込形コネクタは、リングスリーブと違って予備がある前提では見ません。
そのため、完成後に差込形コネクタが余っていたら、まず接続漏れを疑います。逆に足りなくなったら、差込形コネクタで接続するところをリングスリーブで処理していないか、問題を見直します。
たとえば、問題ごとに見ると特徴があります。
- No.7
4路スイッチは、差込2本用が4個、3本用が2個 - No.8
リモコンリレーは、差込4本用が2個 - No.10
PL同時点滅は、差込3本用が1個だけ
このあたりは、問題名とセットで覚えておくと施工後のチェックが楽になります。
最後に確認するのは小スリーブの刻印
リングスリーブは、単に何個使うかだけでなく、どの刻印になるかが重要です。
技能試験では、リングスリーブの刻印を間違えると欠陥になります。
ただ、残数の内訳が表どおりなら、小スリーブと中スリーブの割り当ては大きく外れていません。そこで最後に潰すべきなのは、小スリーブに打つ刻印です。
○刻印 と 小刻印 は、どちらも小スリーブを使います。そのため、完成後の小スリーブの残数だけを見ても、○刻印 と 小刻印 の打ち間違いは分かりません。
ここは接続内容で確認します。
- 1.6mmが2本だけなら、
○刻印の候補 - 電源線とつながる接続なら、
○刻印ではなく小刻印側で見る - 2.0mmを含む接続や、本数が多い接続は、
小刻印または中刻印側で見る
この見方にしておくと、残数でサイズの割り当てを確認したあと、刻印だけを落ち着いて見直せます。
一覧を見ると、中刻印が出る問題は限られています。
- No.9
EETコンセント - No.10
PL同時点滅 - No.11
ねじなし電線管
この3問は、中スリーブを使う問題として先に分けておきます。
中スリーブの残数が表どおりなら、中スリーブの割り当ては合っています。あとは、小スリーブに戻って ○刻印 と 小刻印 の判断を確認します。
電源線につながる小スリーブは○刻印にしない
気をつけるのは、電源からの線が差込形コネクタ側にとられている問題です。この場合、電源まわりにリングスリーブがそもそも出てきません。
No.5:電源白を差込形コネクタで処理する
No.5 200Vコンセント は、いつもの感覚で電源白をリングスリーブに持っていくとズレます。
この問題では、メモ上は「電源白を差込形コネクタ」として整理しています。差込形コネクタ側で処理する場所を、リングスリーブ側に混ぜないように確認します。
No.8:電源を差込形コネクタで処理する
No.8 リモコンリレー は、リングスリーブが ○刻印 だけで、小刻印が出てきません。
差込4本用が2個あるのも特徴です。電源まわりを差込形コネクタ側で処理する問題として見ておくと、他の問題と混ざりにくくなります。
No.9:2.0同士の接続で中刻印が出る
No.9 EETコンセント は、中刻印が2つ出ます。
メモとしては、2.0同士の接続がある問題として覚えておくと、リングスリーブの刻印を意識しやすくなります。小スリーブではなく中スリーブ側に回る接続です。
No.11:白線が多くて中刻印になる
No.11 ねじなし電線管 も中刻印が出ます。
この問題は、白線が多いので中刻印になる、と覚えておくと整理しやすいです。
最後の確認手順に使う
この一覧は、施工後の違和感チェックに使う表です。
たとえば、練習後に次のように確認します。
- 差込形コネクタが余っていないか
残数 小と残数 中が表どおりか- 中スリーブを使う問題で、中刻印を使っているか
- 小スリーブの刻印が
○刻印か小刻印か - 電源線につながる接続を
○刻印にしていないか
特に重要なのは、2番目です。残数の内訳が合っているなら、小スリーブと中スリーブの割り当ては合っています。
そこまで確認できたら、最後に見るのは小スリーブの刻印です。○刻印 と 小刻印 はどちらも小スリーブなので、残数ではなく接続内容で確認します。
自作ツールと一緒に見る
候補問題や材料は、自作したビューアーでも確認できます。
問題番号だけでなく、3灯3スイッチ、PL常時点灯、PF管 のように一言名を頭に入れてから見ると、13問の違いが追いやすくなります。
材料確認ツールでは、問題ごとの支給材料を確認できます。リングスリーブや差込形コネクタの数を見ながら、「この問題は何が特徴だったか」を思い出す練習に使えます。
まとめ
リングスリーブと差込形コネクタは、技能試験の中でもミスが怖い部分です。
特に意識したいのは、次の3つです。
- 差込形コネクタは基本的に支給数ぴったり
- リングスリーブの残数の内訳が合えば、小スリーブと中スリーブの割り当ては合っている
- 最後に確認するのは、小スリーブの
○刻印と小刻印
○刻印 と 小刻印 は、どちらも小スリーブを使います。だから残数だけでは区別できません。
電源線につながっているか、2.0mmを含むか、1.6mmが2本だけか。最後はこの視点で、小スリーブの刻印を一つずつ潰していきます。
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